2007年夏 以前から綺麗な固体が見つかったらジックリ撮ってみたかった被写体にやっと遭遇できた。延泊しての最終ダイブである。
こいつの名前はカエルアンコウ 、この魚 人からは、”おもしろ~い ”とか”かわいい”と、よく言われるユーモラスな魚である。
そこで思ったのが、観る人の第一声を”綺麗”と言わせてみたくなった。どう撮れば良いか考えたあげくのカット。
前ボケ、顔の切取り、エメラルドグリーンの眼、カメラの絞りを開いてシャッター速度をやや落としストロボ調整、出来ることは全てやった。
只一点を除いては・・・・・そう・・・・口である。これだけは、どんなに頼んでも最後まで閉じてくれなかった。
口が半開きでは、実に間の抜けた表情だ。これでは、綺麗のまえにマヌケ顔である。
でも、まあ、これが、この被写体の特徴のひとつ、と言えばそうであるが、どちらにせよ観る人がどう思うかは自由。
それが写真の面白いところ